コラム / Column

秘書の暗黙知にこそ価値がある

秘書のための「暗黙知ワークショップ」が終わりました。

 

秘書職には、

他の人にはなかなかわかってもらえない

「暗黙知」というものが存在します。

 

この「暗黙知」こそが、

秘書室もしくは秘書チームの持つ

価値あるものの1つです。

 

ですが、同じ会社の同じメンバーで話しをしていても、

それらが「当たり前」すぎて、

その暗黙知がなかなかわからないんですね。

 

そのため、

第三者の私がファシリテーターとして

議論を進めていきます。

 

真面目な議論から、

また、たわいもないちょっとした話しから、

その素晴らしい「暗黙知」を

少しずつ見出していくことができます。

 

これは、宝石の鉱山(に行ったことがあるのですが)で、

たくさんの石ころが集積されるななかで、

唯一無二の輝く宝石の原石を

見つけるような作業に似ています。

 

そして、その価値ある「暗黙知」が見つかったとしても、

それを1つの価値ある

周囲からきちんと認識される「情報」に落とし込まなければ

何も意味がありません。

 

認識されづらい「暗黙知」から

認識されやすい「情報」へと

昇華させていくプロセスと言ってもいいでしょう。

 

宝石の原石は、

地質から出てきた時は

ほぼ他の石と同じような見た目・格好をしていますが、

研磨することで輝きを増し、価値を一気に高めます。

 

秘書の持つ「暗黙知」も同じです。

 

秘書の持つ「暗黙知」を

きちんと誰もがわかる言葉で「情報」化していくと、

その時にはじめて輝きを放ち、

周囲の人たちに理解されるようになります。

 

私がこの「暗黙知ワークショップ」を実施する理由は、

過去の私の秘書の実体験によるものです。

 

「秘書の人って、何しているの?」

 

とよく聞かれました。

 

側から見ると、

何をしているのかよくわからない・・

特に秘書室など、ある意味閉鎖的な場所にいると、

そう言われる傾向が強いようですね。

 

「う〜ん、どうしてわかってくれないんだろう?」

 

そう感じたことはありませんか。

 

あなたの持つ「暗黙知」は、

宝石の原石のようなものです。

 

ぜひその「暗黙知」を

掘り起こしてあげてくださいね。