コラム / Column

秘書の「良いプライド」と「悪いプライド」

「秘書のプライド」という言葉から、どのような印象を受けますか?

 

「秘書のプライド」という言葉を耳にした時、ポジティブな言葉として捉えますか、それとも、ネガティブな言葉として捉えますか。

 

2万人以上の秘書の人たちとお会いした経験から、

「秘書のプライド」ってなんだろう、と考えるようになりました。

 

秘書のプライドには、「良いプライド」と「悪いプライド」がある。

私は、そう思っています。

 

ある一定の期間秘書として経験を積み、

秘書スキルが身についてくると、秘書として自信がついてきます。

これは、とてもいいことです。

 

ですが、その後、分かれ目となる「分岐点」があります。

 

「自信が良いプライドへと変化していく人」と

「自信が悪いプライドとして現われてしまう人」

との分岐点。

 

現役秘書として働いていた時に、

先輩秘書を見ていてそう感じることがありましたが、

秘書教育に携わるようになって、

その感覚は確信へと変わりつつあります。

 

秘書の悪いプライド・・・

これは、なかなか自分では気づくことができないのが最大の難点です。

 

秘書に、360度評価をしてくれるような体制があれば気づくことができますが、

実際に、秘書に360度評価を行うことは、ほとんどありません。

 

ですから、秘書本人が気づくことができるように

日々つねに意識しておくことがとても重要になってきます。

周囲の人たちは、なかなか本人に言えませんから。

 

秘書経験が6年以上あれば、秘書として自信がついてくるでしょう。

 

良いプライドは、秘書としての魅力を輝かせます。

悪いプライドは、秘書の存在価値を低めてしまいます。

 

先日、秘書として良いプライドを持っている方とお会いしました。

何があっても動じない冷静さと包容力を兼ね備えているバランスのとれた方でした。

きっと色々なご経験をされてきたのでしょう。

 

秘書が成長する要件のひとつに、「経験」があります。

 

秘書としてこれまでどんなことを経験を積むことができたのか、

また、これからどんな経験を積むことができるのか。

 

秘書はボスから「期待されること」がとても大切です。

なぜなら、任されるタスクや仕事の内容が大きく変わってくるからです。

 

アフターコロナ時代において、

秘書がどんな経験をこれから積んでいくのかは未知数です。

 

いよいよ日本社会において、

真の「プロフェッショナルな秘書」が求められる時代になりました。

 

秘書の「良いプライド」と「悪いプライド」。

一度、考えてみませんか?