コラム / Column

ロイヤルファミリーをお迎えした時に

コロナ禍になり

リモートでの「リレーション・マネジメント」の重要性が

増してきました。

人との関係性のマネジメントをどうするのか。

仕事の生産性と関係する大切なテーマです。

 

「秘書は気遣いができて当たり前」

「秘書は最上のホスピタリティを提供してくれる存在」

 

そんなふうに思われているため

リモートで働くようになり、

プレッシャーを感じていませんか?

 

私がホスピタリティについて真剣に考えたのは、

その当時勤めていた企業が

ロイヤル・ファミリーをお迎えする時でした。

 

私は、皇太子にお召し物を着せて差し上げ、

また、皇太子妃にテープカット用の白い手袋を

お渡しするという役割を担うことになりました。

 

少年のような若々しさをフレデリック皇太子と

女神のようなメアリー皇太子妃と

視線を交わした時の場面を

今でも鮮明に覚えています。

 

後日、他の会社の秘書の人にこの時の話しをすると、

「外資系のラグジュアリーホテルの人に任せているよ」

という返事が返ってきて、驚きましたね。

 

AIの進化により

これまでのサービスが

タスクに細分化され簡素化されていくのを

目の当たりにするようになりました。

 

私が所属する京都大学経営管理大学院

「サービス・ホスピタリティ」コースでは、

「AI and Hospitality」という講義があります。

 

これからホスピタリティはどう変わっていくのだろう?

 

というのが私の関心テーマのひとつです。

 

新しいテクノロジーの行方を見据えながら

いろいろと思考を膨らませ、思い描いています。

 

秘書業界はこれからどうなっていくのか、

秘書研修や講演、コンサルティングを通じて

私なりの見解を皆さんにお伝えしています。

 

これまで多くの人が、

AIとHospitalityは 相反するものであり、

自分の仕事が失われてしまうかも・・・

という恐怖心から

AIを敵のように捉えていた人もいるかもしれません。

 

ですが、コロナ禍を経験した今、

AIと「対峙」するのではなく

AIと「共存」する時代に入ってきた、

そんな感覚が

肌感覚で感じられるようになって

きたのではないでしょうか。

 

AI vs. Hospitality ではなく、AI and Hospitality .

 

非対面でのやり取りが増え続け、

VR(仮想現実)がどんどん取り入れられ、

日常と非日常の垣根が曖昧になってくると

秘書のホスピタリティは

どう変わっていくと思いますか?

 

そして、秘書職の未来は?