コラム / Column

変わりゆく秘書のホスピタリティ

コロナ禍になり、秘書のホスピタリティのあり方について考えたことがあるのではないでしょうか。多くの場合、これまで対面で行われてきた秘書業務。リモート環境・オンライン環境での非対面でのやり取りが増え、今後、VR(仮想現実)がどんどん取り入れられるようになると、秘書のホスピタリティは、どう変わっていくでしょうか。

周囲から「秘書は気遣いができて当然」「秘書は最上のホスピタリティを提供してくれる」と思われていることが多く、非対面でどうホスピタリティを示していけばいいのか、プレッシャーを感じる人もいるかもしれませんね。

さて、少し考えてみてください。これだけ「人」と「人」との距離感をとらなければならない日々が続くと、人はどんな気持ちを抱くでしょうか? 

「会いたい」「話したい」「集まりたい」

そんな気持ちが溢れでてきますよね。

一方で、AIの進化やデジタル化の進歩により、これまでの人を介した「通常のサービス」が、どんどん簡素化されていき、人を介さずに無人で提供できるサービスも増えています。例えば、これまで人がレジ係を担っていましたが、少しずつ「無人レジ」が増えているというように。

これまでの「通常のサービス」が、「無人化」や「機械化」により無くなっていくなか、今後、どんなサービスが求められるようになるでしょうか。

私は、「無人サービス」など人を介さないサービスが増加すればするほど、「心が通うサービス」の価値が高まるのではないか、と思っています。

皆さんは、どう思われますか?

一流ホテルや高級旅館などで味わえる「一流のサービス」に、たまには触れてみたいと思う人も増えてくるように思います。

それは、秘書の皆さんにとっても同じことです。

周囲は、秘書のサービスに、どんなことを期待するようになるのでしょうか?

求められるサービスが変わるなか、秘書が提供する「秘書サービス」にも変わりつつあります。これまでと同じままでいてはいけませんよね。秘書として、また、秘書室として、どんなホスピタリティを示していきますか? 少し先の未来を見据え、自由に思い描いてみてくださいね。