コラム / Column

秘書は経営について学ぶ必要があるのか?

あなたが、CEO付き秘書(社長秘書)だとしましょう。

秘書として、どのぐらい「経営(マネジメント)」の知識を持っている必要があるでしょうか?

 

先週、京都大学経営管理大学院での最後の試験が終わりました。

私にとっての最後の試験は、基礎科目の「ファイナンス」。

ファイナンスは、どこのビジネススクールでも必須科目です。

 

私自身、細かい数字への苦手意識があったため、

ずっと先延ばしにしてきたファイナンスの試験でしたが、

 

集中的に勉強をし始めると、これまたビックリ!

 

「なんて面白いのかしら!」と思ったんですね。

 

同時にファイナンスを勉強する機会はこれまであったのに

目を背けてきたことを後悔しました。

 

例えば、財務部に所属し、CFOの秘書として働いていたことがあったり、

 

バンクオブアメリカ証券会社(現 バンクオブアメリカ・メリルリンチ)の

M&Aアドバイザリー部で秘書として働いていた時には、

「証券アナリスト」の試験用のテキストを渡されていたり。

 

興味があれば、仕事を通じてどんどん深堀りができていたでしょう。

つまり、ファイナンスを学ぶ機会は色々とあったんですよね。

 

なのに、苦手意識があったため食わず嫌いのまま時が経過。

 

皆さんにもそんな経験がありませんか?

 

ファイナンスは経営学を学ぶ上での1つの科目にしかすぎません。

ですが、ファイナンスを学ぶことで経営学の奥の世界を知りました。

 

「CEOの補佐をする上で経営のことも少しずつ勉強しなくっちゃ」

「社長の補佐をもっと丁寧にするためには、そろそろ経営のことも知らないといけないかも」

「役員にもっと喜んでもらえる仕事をするためには、経営についても学び始める必要があるのかな」

 

そう思っているベテラン秘書の方は多いのではないでしょうか?

 

なんとなく躊躇してしまう気持ち、よくわかります。

(でも、もったいないですよ^^)

 

9月から交換留学のためベルギー・ブリュッセルにある

ソルベイ・ブリュッセル経済経営大学院に在学します。

 

もう少しファイナンスのことを知りたいなと思い始めたので

英語でのファイナンスの講義も受けようかな、

と思い始めています。

 

今、そんな思いになっていることが、

1ヶ月前の私には想像できないこと。

 

私のように食わず嫌いにならずに、

一度その世界を覗く勇気を持つことをオススメします。

 

新しい「学び」は、今よりもあなたを「自由」にしてくれますから。

 

経営(マネジメント)の知識がある秘書と、そうでない秘書。

 

企業経営を担う社長は、どちらの秘書を採用したいと思いますか?

また、どちらの秘書に大事な仕事を任せたいと思いますか?