日本では、秘書のことを「セクレタリー」と呼ぶ傾向があります。
あたかも、そのほうが良いかのように、「セクレタリー」を好んで使う風潮があります。
私はずっとそのことを不思議に思っていました。
皆さんは、「セクレタリー」と呼ばれて嬉しいでしょうか?
また、秘書を「セクレタリー」とだけ呼んでいいのでしょうか?
私が、現役秘書として働いている時のことです。
外国人エグゼクティブが私を誰かに紹介する時、
「Let me introduce my secretary.」や「She is my secretary.」と言うことはありません。
その代わりに、「Let me introduce my assistant」や「She is my assistant.」と言います。
なぜでしょうか?
なぜなら、「セクレタリー」より「アシスタント」の方が地位が高いからです。
そのため、「アシスタント」の方が「セクレタリー」よりも難しい仕事を行います。
ジョブ型雇用を採用している企業では、秘書にもレベルがあることを認知されています。
そのレベルに応じて、「アシスタント」なのか、「セクレタリー」なのか、分類されています。
日本企業では、これまで長きにわたりメンバーシップ型雇用を採用してきました。
そのため、このような秘書のレベルの区別が、明確ではありませんでした。
皆さんの会社ではどうでしょうか?