2018年10月1日付け『日本経済産業新聞』朝刊に記事を再掲します。
「一流のサポート術」というテーマで取材をうけた時のものです。
○ 秘書の仕事の醍醐味とは?
「周囲から感謝されることに加えて、一般的な目線とは異なる場合が多い経営者の生き方や価値観を間近に学べるのが魅力だ。ぽろっと放つ一言が印象に残った経験もある。例えば、外国人上司に『なぜ日本人は会社の近くに家をもつのか』と聞かれた時ははっとした。住む場所から仕事を決める考えもあることを学んだ」
「秘書業務は、早くから幹部の間近で経営手法を見られる得難い経験だ。本では学べないこともある。役員とのパイプもできる。経営陣が他者とどう信頼関係を作るのかを学べるのも魅力だ。その気遣いは、仕事だけでなく、お見合いにも恋愛関係にも役に立つ」
○ 信頼関係の構築の仕方とは?
「マナーが形骸化している。例えば、名刺交換は、どうやって相手と心の距離を縮めるかが大事なはず。それはマニュアル化できる話ではない。礼儀は必要だが、一番大切なのは相手とどう信頼関係を築くすべをもっているかに尽きる」
○ 経営者と秘書の関係性とは?
「秘書が成長すれば、仕事がより楽になると認識する経営者が増えた。今までとは真逆な秘書像だ。事務や庶務も指示に従うだけではこなせない。現在は、幹部職への講座も開いて、こんな仕事も任せてみてはと提案している」
皆さんは、どう思われますか?